
ロングライフ容器について
1)ロングライフ容器とは
機能別酸素透過度
一般容器(ノンバリア容器)
                            
                            容器内に侵入する酸素の量が増えてしまう為食品の美味しさを長期間保てません。
ロングライフ容器(バリア容器)
                            
                            バリア層が容器内に侵入する酸素の量を抑えます。食品の美味しさを保持すると共に、微生物の増殖を抑えます。
アクティブバリア容器
                            
                            ロングライフ容器の進化版。侵入する酸素の量を抑えるのに加え、容器内の微量の酸素も吸収します。さらなる長期間での美味しさが保てます。
酸素に反応して青色になる特殊な薬剤を使用。19時間後の写真
※クラレ研究所 様にて評価
市販されているロングライフ商品
                            さんま甘露煮
                                賞味期限 チルド3ヶ月
                                
                            
                            さんまのオリーブ
オイル煮
(アヒージョ)
                                        賞味期限 常温12ヶ月
                                
                            
                            
                            さばの味噌煮
                            賞味期限 チルド3ヶ月
                                
                                        
                            
                            かつおとたけのこの柔らか煮
                            賞味期限 チルド3ヶ月
                                
                            
食品のロングライフ化とは
1)食品の劣化とは
- 食品として劣化(変化)する項目には下記のようなものがあります
食味(劣化)、食感(軟化硬化)、水分(増減)、微生物(増殖:腐敗)、
色(着脱)、臭い(増減)、酸化劣化、光による内容物変化、温度による変化など
※食品のロングライフ化とは、これらを製造条件、保存条件そして包装によって防ぐ(遅らせる)ことです 
[変化防止の方法]
| 水分 | 乾燥処理、乾燥剤封入など、水蒸気バリア包材による包装など | 
|---|---|
| 酸化 | 真空包装、ガス置換包装、脱酸素剤封入、酸素バリア包材による包装など | 
| 光 | 印刷、アルミ(箔・蒸着)包装、UV(紫外線)カット包装、外装包装など | 
| 温度 | 低温保管、低温流通、冷凍保管、冷凍流通、冷蔵庫保存など | 
| 微生物 | 乾燥、MAP、殺菌、pH調整、AW調整、保存温度を下げる その他 #
                                MAP(Modified Atmosphere Packaging):窒素封入、炭酸ガス封入及びその併用などにより、 # pH(potential Hydrogen)調整:いわゆる酢漬け、微生物が増殖しにくい # AW(Water Activity)水分活性調整:塩蔵・シロップ漬け等、塩分や糖分その他により、  | 
                    
2)ロングライフ容器(バリア容器)の必要性と各包材容器の保存性目安
※食品の食味劣化、微生物の増殖(腐敗)に対しての大きな要因である酸素の侵入を防ぐことでロングライフ化が可能となってきます
| ノンバリア | バリア(パッシブバリア) | アクティブバリア | |
|---|---|---|---|
| バリア 包材の 種類  | 
                        通常のプラスチック包材は時間と共に酸素を通してしまう性質を持っています。 | プラスチック包材に、バリア材を挟み込み酸素を遮断します。 | 侵入する酸素の量を抑えるのに加え、容器内容器内の微量の酸素も吸収します。 | 
| 保存性の 目安  | 
                        基本的に推奨していません。レトルト殺菌の為に腐ることはありませんが、酸化して味は格段に劣化する為です | 内容物、包材厚みにもよりますがおおむね3ヶ月~1年程度までです。 | 内容物、包材厚みにもよりますがおおむね1年半~3年程度までです。 ※3年程度の賞味期限が実現 する技術ですので缶詰の代替 が可能となる包装容器です。  | 
                    
※ 缶詰を代替するレトルト電子レンジ対応樹脂容器の優位性について
                食品のロングライフ化技術について
1)代表的な保存性食品の製造技術と日持ち目安
| No. | 製 法 | 日持ち目安 | 
|---|---|---|
| 1 | 惣菜加工(トレイ容器+被せ蓋) 加熱調理(+真空冷却)、次亜塩素殺菌などそのままパック  | 
                        冷蔵・常温 数日  | 
                    
| 2 | 密封包装 (パウチ、トレイ容器+フィルム蓋など密封包装) | 数日+α | 
| 3 | 真空包装、真空ガス置換包装(MAP包装含む) | 数日+α | 
| 4 | クック・チル、真空調理 (産業・病院給食やレストラン調理用) 加熱殺菌+冷却 冷蔵保存 喫食時加熱  |  
                        冷蔵 数日+α  | 
                    
| 5 | 冷凍処理(密封) (パウチ入り・トレイ入り) バラ凍結(IQF)もしくはそのまま凍結  | 
                        冷凍 1年程度  | 
                    
| 6 | 
                            密封包装弱殺菌(ボイル・蒸気常圧65~100℃程度)  密封包装加圧加熱弱殺菌(加圧加熱殺菌100℃以上)  | 
                        冷蔵 5~90日  | 
                    
| 7 | 
                            缶詰・レトルト殺菌(強殺菌) 密封後加圧加熱殺菌(レトルト釜110~135℃程度)  | 
                        常温 180日~3年  | 
                    
| 8 | 
                            無菌包装(無菌充填包装・無菌化包装)※ミルク・パック米飯など 殺菌後無菌及び無菌化包装  |  
                        冷蔵・常温 60日~3年  | 
                    
2)当社が対応しているロングライフ化技術
                    1.バリア容器包装によるガス置換包装ロングライフ化技術
                    2.バリア容器包装及び低温殺菌(弱殺菌)によるロングライフ化技術
                    3.バリア容器包装及びレトルト殺菌(強殺菌)による電子レンジ対応常温保存技術
                    4.無菌包装米飯(パック米飯)常温保存技術
                    5.アクティブバリア容器包装による缶詰代替、電子レンジ対応常温保存技術
                    ※当社は透明タイプのアクティブバリア容器を開発しています(黒い鉄粉タイプではありません)
                    # 2011年・2012年;公益社団法人日本缶詰協会・技術大会、2013年;公益社団法人日本包装技術協会・技術大会にて発表済み
                    ※いずれも実績がありご要望により様々なご提案が可能ですのでご相談願います
                
3)当社対応ロングライフ化技術のポイント
                    1.ガス置換包装ロングライフ化技術
                    
容器包材バリア選定、ガス置換包装機の選定、置換ガスの選定及び配合
                    2.低温殺菌(弱殺菌)によるロングライフ化技術
                    
容器包材バリア選定、容器形状設計、シーラント選定及びシール部設計
                    
含気している(ヘッドスペースがある)容器包装の殺菌技術、条件設定
                    3.レトルト殺菌(強殺菌)による電子レンジ対応常温保存技術
                    
容器包材バリア選定、容器形状設計、耐熱性設計、シーラント選定及びシール部設計
                    
含気している(ヘッドスペースがある)容器包装のレトルト殺菌技術、条件設定
                    4.アクティブバリア容器包装によるレトルト殺菌、缶詰代替、電子レンジ対応常温保存技術
                    
3.の項目に加えてアクティブバリア容器設計(シート樹脂配合、成形など)
                    ※いずれも保有技術により可能な限り適切な選定をさせて頂きます
                



                    



